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「発達障害は最強のスキル」——自身も発達障害の医師が強く伝えたい《現代社会を生き抜くヒント》

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「実は私も発達障害?」そう考える人が増えています(写真: IYO / PIXTA(ピクスタ)
  • 久米 康宏 精神科医・産業医、クメンタクリニック院長
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ADHDの人は、端的に言えば、あわてんぼう。そのため、忘れものや遅刻が多かったり、じっとしていられなかったりしますが、人と違う視点のひらめきや、アイデアを生み出すという一面もあります。

ASDの人は、こだわりが強いことや、人付き合いが苦手、予定外の変化に弱いなどが代表的な特性です。同時に突出した集中力や究める力も持っています。

そして、ひと口にADHDやASDといっても全員に同じ特性があるわけではないのです。ADHDでも遅刻をしない人もいます。ASDでも人付き合いが上手な人もいます。

また、ADHDとASDのどちらかではなく、「両方を併せ持つ」というケースがあります。そのため、あわてんぼうだけど集中力がある。じっとしていられないし、人付き合いも苦手など、両方の特性が入り混じることも多いのです。

一方、「グレーゾーン」という言葉もよく聞くのではないでしょうか。

発達障害の診断というのは、医師が問診や心理検査などを行い、その結果とガイドラインの基準をもとに検討して、総合的に判断します。そのなかで、発達障害の特性が見られるものの、確定診断には至らないケースに対して、「グレーゾーン」という言葉が使われるようになりました。だから、「グレーゾーン」とは正式な診断名ではなく、曖昧(あいまい)な状態なことを表現した言葉です。

発達障害は「悪いこと」ではない

皆さんに、まずお伝えしたい大事なことの一つは、発達障害は「病気」ではないということです。

「障害」という言葉から病気のように捉えてしまう方がいますが、決してそうではありません。だから、直接命に関わることはないですし、薬によって「完治」することもできないのです。

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