名物のチーズトーストは、安定のおいしさだった。表面にはカリッと香ばしく焼かれたチーズがたっぷりと塗られており、チーズ好きにはたまらない味わい。サラダバーと合わせて楽しむことで、満足度はさらに高まる。
また、サラダバーにはスイーツやドリンクも含まれている。予約なしで訪れた場合、特に時間制限が設けられていないため、食後にコーヒーを飲みながらスイーツをゆっくり楽しむこともできる。
ちなみに、平日ランチタイムのサラダバーは2046円(税込み)、週末限定モーニングのサラダバーは2728円(税込み)。10年ほど前であれば、ランチは1000円台後半で楽しめたため、価格上昇に不満の声が挙がるのも当然だろう。ただ、現在は外食業界全体で原材料費や人件費の高騰が続いているため、現在の価格設定も、一定程度はやむを得ない面がある。
混雑した店舗に訪れて疲弊するよりも、落ち着いて過ごせるファミリーレストランは、ゆっくり食事を楽しめる場所として、新たな魅力を感じる人もいるかもしれない。
また、3歳未満は無料、未就学児向けのキッズサラダバーは1211円(税込み)となっている。筆者が訪れた店舗ではファミリー客が多く、子ども連れでサラダバーを楽しむ利用スタイルは、今後も需要がありそうだ。
一度は経営破綻したアメリカ本国の「シズラー」
アメリカで100店舗以上を展開していた「シズラー」は、2020年に売り上げ減少を理由として経営破綻した。現在は直営店を廃止し、フランチャイズ形式で展開している。
ただし、破綻の背景には新型コロナウイルス感染拡大による外食需要の急減という特殊な事情もあり、「シズラー」というブランド自体の人気低下だけが原因とは言い切れない。 また、当時ロイヤルホールディングスは、アメリカ本国の経営破綻について「国内店舗への影響はない」と回答している。
現在、X上で見られる「シズラー」への反応を見ても、値上げに関する指摘が多い一方で、料理や接客サービスに対する否定的な意見は少ない。確かに価格上昇によって客足が減っている可能性はあるが、品ぞろえやサービス内容を考えると、筆者は一般的なホテルビュッフェと比較しても遜色ないクオリティだと感じた。
価格を抑えることを重視して飲食店を選ぶのか。それとも、多少高くても、質の高い料理とゆったり過ごせる時間に価値を感じるのか。物価高が続くなか、消費者の外食選びの基準は変化している。「シズラー」が今後どのようなポジションを築いていくのか、その動向が注目される。

