欧州では気温が40℃を超える日々が続き、すでに数千人規模の人々が暑熱によって亡くなっています。日本はまだ一部は梅雨の最中ですが、7~8月は昨年を超える高温になるとの予報もあり、災害級の酷暑の夏がやってくることは間違いないでしょう。
熱中症を他人事のように捉えてしまいがちなのは、「自分は体力があるから大丈夫」「暑いのは得意だから平気」と思っている人が多いからではないでしょうか。しかし、そうした“たかが熱中症”と考えている人たちに、医師としてどうしてもお伝えしたい事実があります。それは、この病気の本当の怖さです。
怖いのは肝・腎へのダメージ
熱中症と聞くと、多くの方は「めまい」「立ちくらみ」「のぼせて倒れる」といった、脳や神経の症状をイメージすると思います。もちろんそれらも危険な症状ですが、それらはあくまで1つの側面にすぎません。
実は、そうした症状と同時多発的に全身の臓器がダメージを受け、ドミノ倒しのように機能が低下していくことがあるのです。特に注意したいのは、沈黙の臓器と呼ばれる肝臓や腎臓へのダメージです。

