「陣取りや道中において乱暴狼藉といった略奪行為や、庶民に対して不当な行為を行う者がいたら一銭切りにせよ」
「一銭切り」とはすなわち「斬首」のこと。呼び名の由来は、たとえ1銭でも盗んだ者は首を切られるからとも、首の切り口の形が銭に似ているからともいわれている。
兄の野望のために腹をくくった秀長
敵対する相手だけではなく、自軍の統率にも断固たる態度をとった秀吉。やることに迷いがない兄からのメッセージを受けて、このときに5000の兵を任されていた秀長は、腹をくくったことだろう。
兄のようになれずとも、兄の野望をかなえるために自分のやれることを、どこまでもやってやろうじゃないか――。
まさにそんな最中、日本史を揺るがす大事件が起きた。明智光秀が織田信長を討った「本能寺の変」である。
【参考文献】
太田牛一著、中川太古訳『現代語訳 信長公記』(新人物文庫)
杉山博編『多聞院日記索引』(角川書店)
河内将芳著『図説 豊臣秀長 秀吉政権を支えた天下の柱石』(戎光祥出版)
河合敦著『豊臣一族 秀吉・秀長の天下統一を支えた人々』(朝日新書)
真山知幸著『戦国最高のNo.2 豊臣秀長の人生と絆』(日本能率協会マネジメントセンター)
真山知幸著『企業として見た戦国大名』(彩図社)


