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【専門家が解説】生理・妊娠・更年期…女性ならではの《ダイエットを阻む3つの壁》を乗り越える科学的な「処方箋」

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女性に特有の「ダイエットの壁」の乗り越え方を解説します(写真:msv/PIXTA)
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この変化の主な原因は、エストロゲンというホルモンの低下にあります。エストロゲンは体のどこに脂肪をつけるかを調節しているホルモンで、その分泌が減ると、皮膚の下につく皮下脂肪よりもお腹の奥の内臓脂肪のほうが蓄積しやすくなります。

内臓脂肪は皮下脂肪と違って、心臓の病気、2型糖尿病、代謝症候群のリスクを直接高めることで知られています。「お腹周りが変わった」という感覚は、ホルモン変化を体が正直に映し出したサインなのです。

さらにラブジョイらの研究では、閉経に伴って身体活動量も4年間で約50%も低下していたことが確認されています。

エネルギー消費の落ち込みは食事量の変化だけでは説明しきれず、動く量そのものが減っていくことも、体重増加を後押しする要因の1つになっています。では、更年期以降にできることは何でしょうか。

とりわけ有効だと考えられているのが、筋力トレーニング。筋肉は基礎代謝を支えるエンジンであり、加齢や閉経に伴う代謝の低下を部分的に補ってくれる存在です。週2〜3回の自重トレーニングや軽い筋トレでも、筋肉量の維持とお腹の奥の脂肪の蓄積抑制が期待できます。

更年期は、体が再設計を求めているタイミング。変化を敵視するより、仕組みを知って設計し直すことが、この時期の体重管理を長続きさせてくれます。

週およそ0.5kg減なら赤ちゃんの発育にも影響せず

赤ちゃんを育てながら体重を戻したい。けれど授乳中だから無理な食事制限はできないし、睡眠もなかなかとれない。そんな状況の中でダイエットに向き合おうとしている方にとって、科学が示す安全なペースを知っておくことは、とても心強い指針になります。

ノースカロライナ大学グリーンズボロ校のラブレディらは、産後に過体重だった授乳中の女性40名を対象に、食事制限と有酸素運動を組み合わせた減量介入のランダム化比較試験を実施しました。

参加者は産後4週目から10週間にわたって、1日およそ500kcalの食事制限と、週4日45分の有酸素運動を行いました。試験終了時、食事制限と運動を組み合わせたグループの体重は平均で4.8kg減少(週あたりおよそ0.5kg)したのに対し、通常の生活を続けたグループは0.8kgの減少にとどまっています。

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