そんな親心はまったく気にせず、子どもはつい漫画ばかりカゴに入れ――
どんな本であったとしても、その中には歴史や地理、科学や文化につながる要素が隠されている。
子どもはその知識をきっかけに、もっと深く知りたいと思ったり、あるいは作品の舞台となった場所へ実際に行ってみたくなるものだ。
エンタメ漫画と学習漫画はセットで
子どもは、教えようとすると嫌がるけれども、自分で読んで自分の知識になったことは実際に見てみたくなる。
漫画を読むことは、そうなってもらうための種まきになります。
例えば、明治時代の北海道を舞台とした『ゴールデンカムイ』を読んで、アイヌの歴史に興味を持った子どもたちと一緒に旅行に行ったことがあります。
ある特定の歴史的イベントについて学ぶにはエンタメ漫画が強いのですが、その周辺知識を補足してくれるのが学習漫画なんですよね。
学習漫画であれば、作者によって事実が大幅に変えられることはありません。ルーブル美術館をイギリスにしよう、なんてことはない。
ですから、正確な情報の補足に関しては、学習漫画のほうが圧倒的に有利です。子どもたちが日ごろ楽しんでいるエンタメ漫画にはないところを、うまく補ってくれるものだと思います。


