有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「私、褒めるのが下手で…」そんなお母さんほど"声かけ"で子どもの行動を変えられる意外なワケ

8分で読める
発達障害・グレーゾーン 子育て大変だと思ったら これ、言ってみて!
子どもの困った行動が変わり始める「声かけ」の考え方とは?(写真:EKAKI/PIXTA)
  • 吉野 加容子 発達科学コミュニケーション代表・学術博士
2/5 PAGES
3/5 PAGES

発達特性のある子どもたちは、この「できた」「見てもらえた」という経験が、特に必要な子どもたちなのです。

「見て見て!」は、成長のサイン

人は誰でも、「自分を見てほしい」「認めてほしい」という気持ちを持っています。

これを承認欲求と呼びます。

そして面白いことに、この承認欲求が満たされてくると、子どもは少しずつ変わっていきます。

最初は、
「見て見て!」
「できたよ!」
「僕、やったよ!」
というアピールかもしれません。

でも、それを受け止め続けていると、やがて、
「お母さん、ほら見て。僕、食器をキッチンに持っていってるよ」
「私なんて、もうお風呂に入っちゃったもんね!」
と、子どものほうから、役に立つ行動を見せに来るようになることがあります。

そこで、すかさず言葉にします。
「食器を片づけてくれてありがとう!」
「えっ、もうお風呂に入ったの? お姉さんだねえ!」

すると本人は、まんざらでもない顔をします。
そして、またやってくれるようになる。

子どもの社会性は、こういう小さなやりとりの中で育っていきます
ここで大事なのは、「肯定する」と「おだてる」は、まったく別物だということです。

肯定は、事実を認めること。
おだては、何かをやらせたい下心から出る言葉。
子どもは、この違いを驚くほど正確に見抜きます。

「うちの子、肯定したら怒るんです」
という相談もよくあります。

その場合、肯定され慣れていなくて、どう反応していいかわからないことがあります。
あるいは、親の「これを言えば動いてくれるはず」という下心を感じ取って、プレッシャーになっていることもあります。

だからこそ、シンプルでいいのです。
あれをさせよう。
これをさせよう。
褒めて動かそう。
そう考えなくて大丈夫です。

ただ、今できている事実を見る
そして、短く言葉にする

たとえば、歯磨きを習慣にさせたいなら、
「今日も歯磨きできたね」
「歯ブラシ、元の場所に戻ってるね」

そんな当たり前のことでいいのです。

最初は、声をかけられたからやる。
次に、「できた」と気づく。
そのうち、「これは自分でできることなんだ」と脳に残っていく。

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数