なぜ、彼らは許されてしまうのか
職場における「優秀だけど嫌な奴」。そんなブリリアント・ジャークの有害な振る舞いを、なぜ私たちは「仕方がない」と受け入れてしまうのか。そこには、人が集団生活を営むうえで避けられない、いくつかの心理的なメカニズムが働いている。
1つ目のキーワードは「特異性信頼」だ。
少し耳慣れない言葉かもしれないが、平たく言えば、集団に対する貢献で貯まるポイントのようなものだと思ってほしい。人は集団の目標達成に貢献したり、期待に応える行動をとったりするたびに、「周囲からの信頼」というポイントを獲得する。
「今回のプロジェクト成功は彼のおかげだ」
「いつも頼りになるなあ」
こうしてポイントが貯まると、どうなるか。集団の規範から少し外れた行動をとっても、「あの人はこれまで貢献してきたから」と大目に見てもらえるようになるのだ。

