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アルテミス2号で起こったトイレ騒動、月へ向かう飛行士を悩ませた宇宙の知られざる難題

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オリオン宇宙船
2026年4月10日、カリフォルニア沖に着水するオリオン宇宙船(画像:NASA / Bill Ingalls)

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2026年4月、NASAは有人月面着陸や月面基地建設を目指すアルテミス計画の第2段階となるアルテミス2号ミッションを実施し、宇宙飛行士が搭乗するオリオン宇宙船、通称「インテグリティ」を月周回軌道へと送り込んだ。これは1972年のアポロ17号以来、はじめて月の重力が地球の影響を上回る「月圏」に人類が到達したミッションとなった。

さらにこのミッションでは、飛行士らが人類史上最も地球から遠い場所に到達し、人類として初めて月の裏側にある「Mare Orientale(東の海)」を肉眼で目撃する機会となった。その後、オリオン宇宙船は予定どおり4月10日に地球への帰還を無事に果たしている。

ただ、大成功に見えたアルテミス2号ミッションの裏では、飛行士たちは重大なトラブルに直面していた。

それはトイレの故障だ。

オリオンの船内トイレ

オリオン宇宙船に備え付けられたトイレは、正式名称をUniversal Waste Management System(UWMS:汎用排泄物管理システム)という。そして、狭い宇宙船内で初めて個室での用足しが可能という点で画期的なものとなっている。

UWMSは国際宇宙ステーション(ISS)にも搭載されており、固形物は便座式の回収システム、液体は先端に男女共通のカップが付いたホースを使用し、いずれもトイレ内蔵のファンが発生させる気流によって吸い込む仕組みとなっている。

オリオン宇宙船内とIIS内に設置されたUWMS(画像:NASA / Bill Ingalls)
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