大麻由来成分のCBN(カンナビノール)が、厚生労働省の「指定薬物」に指定され、 6月1日から、医療の用途以外の目的でCBNを含まれる製品の製造、輸入、販売、所持、使用することが原則、禁止となった。違反すると、拘禁刑や罰金が科される。
なぜCBNが指定薬物になったのか、その背景と危険性について、解説する。
CBNとは何なのか
CBNとは、大麻に含まれる代表的な麻薬成分であるΔ9-THC(デルタ9テトラヒドロカンナビノール)が酸化することで生成される成分のことをいう。
危険ドラッグのHHCHやHHCPのように、大麻に含まれる成分に似せて作られた合成化合物ではなく、自然由来の成分で、Δ9-THCよりも弱いものの、同じような作用をもたらすことが実験などで明らかになっている。
CBNが指定薬物に指定される大きなきっかけとなったのは、2025年5月に起こった「CBNクッキー摂取後に学生が寮から飛び降り骨折した」という事故だという。
報道によると、これは2025年5月、山梨学院大学(甲府市)のレスリング部の男子部員(10代)が、大麻成分を含むと見られるクッキーを食べたあとに寮の2階から飛び降り、頭の骨を折るなどの大ケガを負ったというものだ。その後の調べで、このクッキーの中に含まれていたのが、CBNであることがわかった。インターネットでCBN入りクッキーを購入したのは、別の部員。SNSで知って興味を持ったという。

