実は、同じ時期に“体調不良により救急搬送された患者がいる”と、医療機関から自治体に通報があった事例が3件、報告されている。厚労省医薬品局の担当者は、「詳細は言えないが、すべて若い人たちだった。これらの報告を受けて当局が製品を調査した結果、いずれにもCBNが含まれていることが確認された」と話す。
CBNの安全性についての調査の結果、薬事審議会指定薬物部会において「精神毒性を有する蓋然性(がいぜんせい:その事象が起こる確からしさ)が高く、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれがある」として、指定薬物に指定、規制するに至った。
CBNの精神毒性とは?
CBNは過剰摂取すると、脳の働きに影響を与え、気分や意識、考え方、行動を異常な状態にする性質 (精神毒性)が生じるとされており、それが今回の「指定薬物」指定の根拠となっている。これらの症状は、動物による検証でも認められている。一方で、「今のところ依存性については確認されていない」(担当者)という。
精神毒性のある成分にもかかわらず、なぜ今まで取り締まらなかったのか。
その理由について前出の担当者は、「CBNについては、精神毒性や人体への影響に関する十分なデータが存在していなかったため、危険性そのものが十分に検証されていなかった」と述べる。つまり、「安全だから認めていた」わけではなく、根拠がないから規制されていなかったというわけだ。
指定薬物に指定されるきっかけとなった4件の事象がなければ、今も規制されていなかった可能性がある。担当者は、「当時の流通状況については、行政も把握していた」ものの、「規制前の段階では販売停止命令を出すための法的根拠がなく、できることは注意喚起に限られていた」と話す。
そもそも筆者がなぜこのニュースに関心を持ったかというと、数年前からCBN入りのグミやクッキーに対して危険性を感じていたからだ。

