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イントレプレナー(社内起業家)が務まるのは能力がある人だけなのか? 走りながら身につける6つの能力とは?

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走るビジネスパーソン
多くのイントレプレナーは、走りながら必要な力を身につけていく(写真:a-clip/Getty Images)
  • 田久保 善彦 グロービス経営大学院特任副学長 教授
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⑤Political acumen(政治洞察力):複雑な利害関係を読み、人をつなげる力
イントレプレナーは、社内外の多くの人を巻き込みながら新規事業を進める必要があります。ここで求められるのは相手の立場や思いを尊重しながら協力関係を築く力です。これは、対話の経験を重ねることで誰でも鍛えることができます。

⑥Intrinsic motivation(本源的動機):お金ではなく、社会・組織に貢献したいという思い
外的報酬ではなく「自分は何のために取り組むのか」という内側から湧き上がる動機です。新規事業は長い道のりであり、困難も多いからこそ、この内発的な動機が挑戦を支える燃料となります。これは挑戦の過程で育っていくものでもあります。

これらのように、イントレプレナーに求められる能力は先天的に備わっているというよりも仕事や人生の経験やさまざまな学びの機会の中で得られるものなのです。

能力を身につけるために必要な3つの要素

では、イントレプレナーは必要な能力をどのように獲得していったのでしょうか。新規事業は、最初から正解がわかっている仕事ではありません。だからこそ、「やってみて、振り返って、修正する」というサイクルを回す中で、実践知が蓄積されていきます。そのプロセスを支える要素として、多くのイントレプレナーが挙げていたのが、次の3つでした。

①企業のバックアップ(伴走と支援)
新規事業に挑戦する人を支える仕組みが企業の中にあります。例えば、事務局や新規事業推進室が、プロジェクト設計から資金調達、経営層への報告までを伴走します。こうした仕組みの中で挑戦者は「事業構築の型」を身につけていきます。具体例としては、「顧客の課題をどう整理するのか」「どのように仮説を立て、検証していくのか」「事業計画をどう組み立てるのか」といったことは、一人でゼロから考えるよりも、伴走者と一緒に進めるほうが学びのスピードは速くなります。

②人的ネットワーク(メンターや仲間との交流)
もう一つの大きな学びの源泉は、「ヒト」です。新規事業に挑戦する人たちは社内外にメンターや仲間を持ち、互いに刺激を与え合っています。こうしたネットワークは単なる情報交換の場ではありません。共に悩み、乗り越え、応援し合う関係が生まれることで、心理的安全性と挑戦意欲が高まるのです。

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