もちろん、物価高が続くなかで1000円未満のランチにありつける機会は貴重だ。980円でサラダ専門店の品質を体験できる価値はあるだろう。そのため、日常的に利用する人にとっては、980円均一店舗の方が魅力的に映る可能性もある。
ただし、980円均一店舗では980円メニューのみを提供しており、通常メニューは注文できない。両方を取り扱えば利用者の選択肢は広がるが、価格維持やオペレーション効率化を考えると、メニューを絞る必要があるのだろう。
また、クリスプサラダワークスをこれまで利用したことがない人の中には、「注文方法が難しそう」「価格が高そう」と感じる人もいるだろう。通常店舗には一からトッピングを選べるカスタムメニューもあるため、初めて利用する人には少しハードルが高く感じられることもある。その点、全メニュー980円均一の店舗は価格がわかりやすく、注文方法もシンプルだ。新規顧客にとって入りやすい店舗になりそうだ。
なぜ980円均一店舗を創ったのか
クリスプサラダワークスを運営する株式会社CRISPの代表取締役 宮野浩史氏によると、「100店舗体制も見えてきた今、全国数百店舗規模のナショナルチェーンへ成長するために、サラダをより多くの人の日常食として楽しんでもらうための挑戦」だという(プレスリリースより)。
国内店舗数ナンバーワンのサラダ専門店を目指す同社にとって、今回の980円均一店舗はその象徴的な取り組みのひとつといえそうだ。物価高が続くなか、これまで価格面で利用をためらっていた層を取り込める可能性もある。
一方で、実際に食べ比べてみると、価格を抑えるための工夫と思われる変化も見受けられた。サラダを日常食として定着させるために価格を下げるのか、それとも従来の商品をそのまま維持していくのか。そのバランスは今後の課題になりそうだ。100店舗はあくまで通過点だという宮野氏。980円均一店舗という新たな挑戦が、サラダ市場の拡大につながるのか。今後の展開に注目したい。
