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『広告を出稿しても売れない』時代に企業が磨くべきたった1つの力 「信頼による差別化」という現代の最強武器

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広告を見てイライラする女性のイラスト
一方的に“見せられる”広告に違和感を抱いたことはないだろうか(写真:drawlab19/PIXTA)
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4.BRAND:「ブランド」が差別化する「会社」

信頼が積み重なっていくと、ブランドは“企業そのものの力”のあり方を形づくる力を持ち始める。「誰に向け、なにを生み、どう届けるか」というすべてのプロセスにおいて、ブランドが判断軸として機能し、企業活動の基準そのものとなっていくわけだ。

上記のアップルがそうであるように、この段階に達したブランドは、競争の土俵を変えることになる。

「このブランドがつくるなら信頼できる」「このブランドの判断なら納得できる」という理由で選ばれるようになるのだ。それはもはや、価格や機能の比較だけでは測れない領域である。

ここにこそ、「信頼による差別化」の本質がある。知名度やイメージの話ではない。信頼を生み出す構造そのものが、企業の最大の資産になる。(188ページより)

著者は、「ブランドとは、“信じられる理由”の集合体である」と述べている。それが、会社の思想を起点として、プロダクト、顧客、社会とのあらゆる接点に一貫して反映されているとき、ブランドは会社を次のステージに引き上げるのだ。

ブランド構築は「売るための仕掛け」ではなく、「信頼が循環する構造」として捉え直される。そしてこの構造は、一度つくって終わりではなく、すべての接点で再現され、絶えず磨かれていかなければならない。(190ページより)

ここでまた、冒頭の話題に戻る必要があるかもしれない。

つまり、もう従来的な広告のあり方にはあまり意味がないのだ。まったく意味がないとは言えないかもしれないが、少なくとも(広告業界人はもちろん、一般人も含めたすべての生活者が)「このままでいいのだろうか?」という問いを自身に投げかける必要はある。

そういう段階に来ているのだ。

そもそも私たちはこれまで、人と交わる際にも「信頼」を支えとしてきたはずだ。つまり、それは本来、普遍的な価値観でもあるのだ。そういう意味でも、地味に思えなくもないこの2文字が今後の成長に欠かせないものであるということを、ここで意識してみるべきではないだろうか。

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