ベゾスは、「優れた顧客体験が口コミを生み、口コミが集客と売上を呼び、その売上が物流やサービスへの投資を可能にし、さらに顧客体験が向上する」という“連鎖反応型の成長循環”を「フライホイール」と表現したわけだ。
アマゾンが実際にそれを実現していることを考え合わせても、フライホイールのポテンシャルが理解できるのではないだろうか。
著者はここで、ファネルに代わる新たな構造である「フライホイール」を4つのステップで捉えている。
1.COMPANY:「会社」が生み出す「プロダクト」
いうまでもなく、ブランドの起点は「会社」だ。とはいえこれは法人としての組織ではなく、“その組織がなぜ存在するのか”という本質的なミッションやビジョンを指す。
言い換えれば、「私たちはなぜこの世界に必要なのか?」という問いに対する答えが、ブランドの起点となるわけである。
この理念が曖昧なままでは、どれだけ見た目や機能にこだわったとしても顧客からの信頼を得ることはできない。逆にいえば、理念が明確であれば、それが行動基準となるためプロダクトや体験に一貫性が生まれるのだ。
なお、このことに関連し、著者はユニクロの話題を引き合いに出している。フライホイールを理解するための格好なトピックなので引用しておこう。
