あわせて2018年から提供している「まねきねこアプリ」も大きな威力を発揮している。現在、店舗で飲食物を注文する際はアプリで伝票のQRコードを読み取ってモバイルオーダーする方式をとっている。従来の内線方式では、通話中になってしまいオーダーを取り損ねたり、聞き間違えたりして機会ロスも生まれていた。モバイルオーダーにすることで、こうした課題を解消できている。
「1店舗当たり30~40ルーム」がベスト?
さらに近年は、従来の大半を占めた居抜き出店から「建築出店」と呼ぶ、入居先だけみつけてレイアウトなどを自身で工事するスタイルにシフトしていることも奏功している。
居抜き出店だと、どうしてもオペレーションが従前のレイアウトに制限されて店舗ごとにバラつきが生じてしまう。そうなると、従業員の教育が複雑化し、店舗間で人材を共有しにくい。一方、建築出店ならばどの店もレイアウトやオペレーションを均一化できるため、ここまで触れた省人化とあわせて大きな効果を発揮している。
田中氏は「1店舗当たり、30~40ルームという設計が最も生産性を高く維持できる」と話し、今後は老朽化した郊外店を同様の規模で移転リニューアルするなど、最適化を進めていくという。
若年層の支持を固めてきたまねきねこだが、25年11月には上位ブランド「カラオケ金のまねきねこ」を開始。同年9月に取得した「カラオケショップ JOYSOUND」などを展開するスタンダードでも、ラグジュアリーさを売りにする「KARAOKE GLANZA」を展開するなど、顧客層の拡大を旺盛に行っている。また海外では東南アジアでの出店攻勢を強めており、今後も北米で店舗網を広げていく予定だ。
カラオケ業界は成熟市場と言われるが、コシダカホールディングスの攻勢で、競争はますます激化していきそうだ。
