異色の中国製EV(電気自動車)が日本市場にやってくる。
中国自動車大手の奇瑞汽車(チェリー)や車用品大手のオートバックスセブンなど日中の5社が出資する合弁会社EMTは、日本市場向けに新ブランド「EMTA(エムタ)」を立ち上げた。2027年までに第1弾モデルとなる軽EVを投入し、29年までに電動車で計4車種の展開を目指す。
日本ではあまり知られていないが、奇瑞汽車はBYD(比亜迪)を上回り中国で輸出台数トップ(25年は134万台)を誇る自動車メーカーだ。直近では、26年1月に日産自動車の南アフリカ工場の買収で合意するなど世界展開を加速している。中国の大手自動車メーカーとオートバックスなどが手を組むという異色の組み合わせに、日本の自動車業界から関心が高まっている。
エムタのEVは、日常の不便を最新テクノロジーで解決するコンセプトを掲げる。中国の工場で製造した廉価かつ先端スマート技術を搭載した軽EVを、オートバックスの販売ネットワーを生かし日本で販売する計画だ。ただ、5月27日に都内で開かれた記者会見では試作車の展示はなく、航続距離や価格などの詳細は秘匿情報として非公開。その実力は未知数だ。
EMTの本社は横浜にあるが、合弁会社は25年1月にシンガポールで設立された。株主の出資比率については明言を避けるが、上海市市場監督管理局などの資料によると、奇瑞汽車と国有企業で自動車受託製造を手がける江蘇悦達汽車集団がそれぞれ約27%、車載電池大手の国軒高科とオートバックスがそれぞれ約18%、塗装機器大手のアネスト岩田が約9%。中国企業の3社で7割超の株を握る。
「日本品質」であることを強調
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