マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』が、12日、いよいよ日本公開になる。4月下旬に北米を含む各国で公開されて以来、すでに全世界で8億5000万ドル以上を売り上げた超話題作だ。
シネマスコア社の調査で、アメリカの観客の評価は「A-」。レビューサイト「Rottentomatoes」でも観客の97%が褒めるなど、一般の満足度は非常に高い。一方、同じ「Rottentomatoes」の批評家の評価を見ると、好意的なものはわずか39%にとどまる。
批評家と一般観客の感想が大きく食い違うことは昔からよくあることだが、今回の場合、映画そのもの以前に、それを取り巻く状況への意見、先入観が関係していると思われる。ネガティブな評の多くは、映画に「入っていないこと」への不満を漏らすものだ。
大手スタジオは映画化を避けた
マイケル・ジャクソンは、類まれな才能と同時に、少年への性的虐待疑惑でも知られる人物だった。だからこそ、ハリウッドの大手スタジオの多くは、このプロジェクトに手を出したがらなかったのである。
中堅どころのライオンズゲートで製作が発表された時も、ジャクソンの遺族が製作にかかわるとあり、都合の悪い部分は避けられるのではないかとの疑問の声が聞かれた。
実際、『Michael/マイケル』は1988年までを描くもので、虐待疑惑については一切触れられない。88年といえば、ジャクソンがサンタバーバラ近辺に、美しい庭園、動物園、遊園地のような設備を兼ね備えた「ネバーランド」を建設し、住み始めた年。数々の虐待は、ここで行われたとされている。
