プロデューサーのグレアム・キング(『ボヘミアン・ラプソディ』)は、「Wall Street Journal」に対し、『Leaving Neverland』は「一方的な視点にもとづくもの」であり、「(自分が作る映画では)どう感じるかは観客に判断してもらいたい」と述べている。
アントワン・フークア監督(『トレーニング デイ』)も、「New Yorker」へのインタビューで、「被害者の親が言うことのいくつかには疑問を感じる」「特定の地位に立った黒人について何か言われるのを耳にすると、私はいつも立ち止まって考える。お金のために何かしてくる人がいるものだから」などと語っている。
「白人になりたかった」は誤解?
一方で、映画に主演するジャクソンの甥ジャファー・ジャクソンは、プレミアのレッドカーペットで「あなたのおじさんについて、一番の誤解は何だと思いますか」と聞かれると、これらの疑惑ではなく、「白人になりたかったのだということ」と答えた。
たしかに、続編では、肌の色が白くなっていくことにも触れなければならないだろう。この1作目でも、鼻の整形手術を受けるシーンは出てくるが、ご存じの通り、彼のルックスはその後どんどん変わっていく。
脚本家ジョン・ローガン(『グラディエーター』)は、「ジャクソンは複雑な人物で、人は彼について複雑な思いを持っている」と認めたうえで、「明るい気持ちになる、彼の成功を祝う映画を作りたかった」のだと、この映画にかけた思いを語った。「私たちはそれをやってみせたと思う」とも誇るが、まさにその通り。
だが、今後のチャプターで、それは少し難しくなるのではないだろうか。とはいえ、それは今我々が心配することではない。とりあえずは、気分の上がるこの1作目を、日本のみなさんにもぜひビッグスクリーンで堪能していただきたい。
