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映画『マイケル』で性的虐待疑惑がカットされた理由 遺族の意向ではない「想定外の事情」とは?

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ジャファー・ジャクソン マイケル
マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』© Glen Wilson/Lionsgate
  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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撮り終えていながら今回使えなかったシーンには、90年代の「Dangerous」ツアーなども含まれていた。続編のためだったと思えば無駄にはならず、次の撮影は楽になる。続編の可能性については映画の最後でも示唆されていたし、先月下旬にはライオンズゲートも正式に発表している。

ただ、そうなるともちろん、今度こそ虐待疑惑は避けて通れない。チャンドラー一家の件は出せないにしろ、この後のジャクソンの人生では、ほかにも被害者が声を上げているのだ。

被害の声はほかにもある

2000年代はじめには、ギャヴィン・アーヴィゾという名の少年をめぐる容疑でジャクソンは起訴され、裁判にかけられた(判決は無罪)。この裁判でジャクソンのために証言したウェイド・ロブソンという男性は、ジャクソンが亡くなった後の2013年、「実は自分も子どもの頃にジャクソンから被害を受けた」と、民事訴訟を起こす。その翌年には、ジェームズ・セイフチャックという男性も、同じように過去の被害を訴えた。

ロブソンとセイフチャックの話は2019年にHBOが放映した2部構成のドキュメンタリー『Leaving Neverland』の焦点となり、注目を集める。しかし、ジャクソンの遺族は彼らの主張を強く否定。HBOと遺族の法廷争いの結果、このドキュメンタリーは現在、ラインナップから外され、プライムタイム・エミー賞を受賞した作品だというのに、アメリカでは見ることができない。

はたして、これらの出来事に、映画はどう向き合うのか。ジャクソン本人や遺族が容疑を認めておらず、映画が遺族公認のものであることを考えると、正面から認めるものにはおそらくならないだろう。

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