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「ヤバイ…やらかしました」が825万再生… 閉店寸前だった地方の総菜屋が「広告費ゼロ」「週3営業」でも大繁盛の秘密

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総菜の山
閉店寸前だった地方の総菜屋が、広告費ゼロ、週3営業でも大繁盛! その舞台裏に迫る(写真:筆者撮影)
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その後も、三重弁の解説動画、家族のナレーションを入れる、姪の登場ーー。そのたびに反響を確かめ、また次の手を考える。試行錯誤の末に行き着いたのが、「ヤバイ」というワードだ。

食べ物を扱う店が“ヤバイ”と投稿すると、「何がヤバイんだろう?」と最後まで動画を見てしまう。第1弾の「ヤバイ、パイナップル」動画は、148万再生に着地した。

姪のさくらこちゃんは、「味見担当」(写真:フードショップヒライ インスタグラム)

「ヤバイ」も「やらかし」も、大手企業のSNSでは使いにくい言葉だ。しかし、「大手のPRでできないことは、個人商店ではやりやすい」と良平さんは確信を持って言う。隙を見せる、失敗を笑いに変える、本音を出すーー。その「人間くささ」こそが、フォロワーの心をつかむのかもしれない。

さらに、「商品がまだ残ってます」と追加でストーリーズを投稿すると電話がかかってくる。「今残ってる〇〇を取り置きしてほしいです」。画面の向こうで、地域の誰かがヒライの今日を気にかけている。

飾らず、人間くさく、素直な発信に切り替えたことで、20〜60代の客層も加わった。発信の前と後で、店の景色がまるごと変わったのだ。

この発信を一手に担う良平さんには、実はもうひとつの顔がある。

「三重には何もない」と思っていたが…

良平さんは「ふがまるちゃん」という名で活動する写真家でもある。 かつての良平さんは「三重なんて何もない」と思い込み、カメラを向ける気にもなれなかった。

だが、ある日見た海に心を動かされる。

「三重の海って、こんなに綺麗なんや」

鳥羽市の展望台から望む海。良平さんが撮影したこの写真は三重フォトギャラリーから無料でダウンロードできる(画像:三重フォトギャラリー)

その日から県内を撮り歩き、店の壁に写真を飾ると常連客は大喜び。「次はここを撮って」「本にしてほしい」と声が上がり、客の要望で自費出版した写真集は完売。後に商業出版も実現した。

撮影した写真は三重県の市町村や観光協会に無償で提供し、花火のポスターや大阪万博の三重ブースにも使われた。

「三重県の写真は、自分のものじゃない。その場所を盛り上げるために撮っているんです」

お客の要望に応えたら、窓も壁も絶景写真で埋め尽くされた(写真:筆者撮影)
商業出版も含め、全8種類の写真集がズラリ(写真:筆者撮影)
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