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「ヤバイ…やらかしました」が825万再生… 閉店寸前だった地方の総菜屋が「広告費ゼロ」「週3営業」でも大繁盛の秘密

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総菜の山
閉店寸前だった地方の総菜屋が、広告費ゼロ、週3営業でも大繁盛! その舞台裏に迫る(写真:筆者撮影)
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「美味しいのに、お客が来てくれないのはもったいないなあ」

店を閉店する話まで出ていた。「何とかしなければ」という一心で良平さんが目をつけたのが、インスタグラムでの発信だった。

インスタグラムでフードショップヒライの発信を始めたのは、2019年。最初は「よくある商品PR」の発信ばかりだった。美味しそうな総菜の写真を撮り、動画を撮り、投稿する。5年間、その方法で続けたがフォロワーは4000人止まりだった。

転機は、鳥羽ビューホテルのスタッフが踊るTikTok動画が爆発的にバズっているのを目にしたこと。「うちもスタッフを登場させたら面白いかもしれへんな」。

最初は、母が手作業で値札シールを貼る動画を公開する。すると、今まで付かなかったコメント欄に「ヒライの手書きの文字、昔から好きです」「腱鞘炎にならないでね」と常連客の声が届く。次に、祖父が駐車場の案内役として旗振り棒を振る動画を公開すると、「いつもありがとうございます」「お体に気をつけてくださいね」というコメントが相次いだ。

そして2024年2月、祖父がねぎまを黙々と作る場面を投稿すると、これまで4万弱だった再生数が60万再生を超えた。「作業する光景や、スタッフを出すと反響がいい。じゃあ、祖父が総菜を作っている光景を公開したらどうなるやろう」。その読みは見事に当たった。

外澄さんが登場する動画は、応援メッセージであふれる(写真:フードショップヒライ インスタグラム)

商品ではなく「スタッフ」を登場させると反響が違う。手応えをつかんだが、良平さんはここで満足しなかった。次の一手は、もっと大胆だった。

「やらかし」と「ヤバイ」。個人商店だから言える言葉

60万再生の次にバズったのが、「母親のやらかし」シリーズだ。

発端は母の失敗だった。翌日の弁当用に仕入れた鮭を、その日に誤って焼いてしまった。困り果てた家族をよそに、良平さんがとった行動は「素直に動画にする」だった。

この失敗から、佐栄子さんは「やらかしキャラ」に(写真:フードショップヒライ インスタグラム)

開店前にその顛末を投稿すると、コメントが殺到した。「焼いても2つで390円、安いやん」「お母さん、どんまい」。お客さんは笑いながら買いに来て、焼き鮭はすぐに完売した。

「やらかしたことを素直に暴露したら面白いやろうと思って。もちろん、やらせは一切なくて、本当に、正直に」。こうして「やらかしたら動画にする」というルールが生まれた。現在このシリーズは最大825万再生を記録する。

「煮込みすぎて味は濃いけど美味しいです」と、やらかしを告白(写真:フードショップヒライ インスタグラム)
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