東洋経済オンラインとは
ビジネス #新約ソニー

天地真理、キャンディーズ、山口百恵、矢沢永吉、渡辺真知子…ソニーが音楽業界で「ビクターを抜いた」原動力

13分で読める 有料会員限定
映画フィルムとCDのイラスト
(イラスト 竹田嘉文)

INDEX

四半世紀にわたる“受難の時”を経て復活を果たしたソニー。だが、かつての「エレキのソニー」と今の「エンタメのソニー」とではまるで別の会社だ。神話に彩られたカリスマ創業世代なきあと、普通の「人々」はいかにエンタメのソニーを築き上げたのか。その転換点に迫る群像劇。
四半世紀にわたる“受難の時”を経て復活を果たしたソニー。だが、かつての「エレキのソニー」と今の「エンタメのソニー」とではまるで別の会社だ。神話に彩られたカリスマ創業世代なきあと、普通の「人々」はいかにエンタメのソニーを築き上げたのか。その転換点に迫る群像劇。

1955年、東京通信工業(現ソニーグループ)は国産初のトランジスタラジオ「TR-55」を発売した。乾電池式でポケットに入れてどこへでも持ち運べ、若者にも買える値段のTR-55は音楽の楽しみ方を変えた。最も恩恵を受けたのはエルヴィス・プレスリーかもしれない。アメリカの若者たちは、ソニーのトランジスタラジオから流れるエルヴィスのロックンロールに熱狂した。

TR-55の登場で、ラジオは一気にパーソナル化した。「革新的なハードウェアはエンターテインメントを変える」。ソニーは創業10年目にして、この法則を学習した。

68年10月にトリニトロン方式の小型カラーテレビ「KV-1310」を発売したとき、希代のマーケターである創業者の盛田昭夫や、盛田に請われてソニーに入社した東京芸術大学出身の声楽家、大賀典雄が「トリニトロンでもTR-55と同じ変化が起きる」と予感したとしても不思議はない。

アイドルブームはナベプロとの合作

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象