愛知県名古屋市内から車で知多半島に向かう。織田信長が今川義元を破った桶狭間の古戦場を抜けてさらに南下すると、トヨタ自動車グループの部品メーカー、デンソーの子会社でディーゼルエンジンの燃料噴射装置などを造るデンソーダイシンの工場群が現れる。
巨大な工場群を抜けさらに南下、右手に中部国際空港(セントレア)を見ながら海岸沿いを30分近く走ると突然、打ちっぱなしのコンクリートとガラスの外壁で囲まれた近代的な建物が姿を現す。ソニーグループの創業者、盛田昭夫と妻、良子の記念館「盛田昭夫塾」である。
小鈴谷(こすがや)と呼ばれるこの地域で代々、庄屋を務めてきた盛田家は、江戸時代の初期、尾張藩の第2代藩主、徳川光友が酒造を推奨したため、造り酒屋になった。昭夫はその盛田家の15代当主である。
盛田昭夫塾は「世界各国の要人と縁を結んだ両親の生きざまを後世に伝えたい」と考えた昭夫の長女、直子が盛田本家の隣に建てた記念館で、世界を股にかけた昭夫のビジネスの記録や、昭夫が連れてくる各国の要人を相手にした良子の「おもてなし」にまつわる品々が展示されている。
エンタメ好きは母親譲り
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