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《嫁ぎ先の借金10億》を10年で返済…素人だった「経理部長妻」が社内で徹底させた"意外とシンプル"なミーティング

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仕事の「ミス」を会社の財産に変えるために実践したミーティングとは(写真:foly/PIXTA)
  • 太田 朝子 会社にお金を残す経営アドバイザー
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相手は誰もが知る大手メーカー。品質への要求はかなり高度です。そのお客さまは当時の売上の7割以上を占める大口取引先。取引停止になれば、銀行から見放される前に、会社は倒産です。まさに2時間ドラマの崖の上。もう後がないところまで追い詰められていました。

実は、リーマン・ショック前までは「安さ」で取引をつないでいた時代がありました。納期が遅れても、品質が悪くても、価格を下げて何とか乗りきる。なかには、先方の担当者に「うまく取り入って」見逃がしてもらうような悪習も残っていました。

しかし、リーマン・ショックを機に大手は体質を一新。接待も贈答も禁止され、「安かろう悪かろう」の下請けは一掃です。お客さまに満足してもらえなければ会社に明日はない。そんななかで、私の意識が変わる痛烈なひと言を浴びました。

「おたくは、安さだけだね」

自社の強みを知りたくて、「御社にとって、弊社の強みは何でしょうか?」と、お客さまに尋ねたときの答えでした。

その瞬間のショックは今でも忘れられません。ものづくりの会社なのに、認めてもらえているのは安さだけ。製造業にとって、これほどの屈辱はありません。しかも、唯一の武器である「安さ」すら、多額の負債を抱えた会社には限界があります。まったくの八方ふさがりでした。

「安さ」だけの会社に未来はない。ならば、残る道は「信頼を取り戻す」だけです。そのために必要なのは、「品質を上げる」こと。そして「納期を守る」こと。つまり、「ミスを減らすこと」です。

ミスは誰にでも起こります。けれど、同じミスを繰り返さなければ、会社は確実に前進します。だからこその「ミスミーティング」なのです。

徐々に現れた従業員たちの変化

最初は嫌々やらされていたミーティングも、回を重ねるごとに従業員自身がミスが会社に重大な損失をもたらすことに気づき始め、少しずつ空気が変わっていきました。やがて1人、また1人と「自分のミスを語る従業員」が現れたのです。

議事録は、単にミーティングの内容を残すためのものではありません。ミスの原因と対策を言葉にして残し、作業前の確認や引き継ぎに使いました。

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