その一方で、過去に私はタオルがなかったのでトイレットペーパーで全身を拭いたり、部屋の中で“蚊取り線香”の煙で燻製になったことがある
さまざまな試練を経て、今の私は「日本人の基準を世界に当てはめてはいけない」「日本の常識は世界の非常識」と考えるようになった。
ホテルのクオリティを含め、日本人の“基準”や“常識”は世界を旅する上で、あまりプラスに働かないと感じることがある。貧乏旅や節約旅を楽しむためには、いかにして「脱・日本人」を実現するかがポイントになるだろう。
人生は経験の合計。筆者が弾丸渡航にこだわるワケ
「もっと1つの国に長く滞在したら?」
「せっかく海外に行くのに弾丸渡航じゃ“もったいない”よ」
私は家族や親族、友人や知人から、このように言われることが少なくない。私自身、「もうちょっと長く滞在したかったな」と思うことは多々ある。
しかし世の中はトレードオフ。異国で長く滞在すればするほど、お金と時間、言い換えるなら「次の渡航のチャンス」を失う。
自分が外国人になった姿をイメージをするとわかりやすい。初めて日本観光にやってきたとき、東京、大阪、京都、福岡、北海道、沖縄……ぜんぶを回ったら、しばらくは「次の渡航」を自粛せざるをえないだろう。
けれど渋谷と浅草をフラフラして、昼はくら寿司かスシローを食べて、東京タワーとスカイツリーを見てから、夜ご飯用にスーパーで蕎麦と納豆とビールを購入する、という計画ならどうだろうか。きっとこのプランでも日本を堪能できるし、十分に楽しめると私は思うのだ。お金と時間を節約できれば、次の冒険にもチャレンジしやすくなるはずだ。
「人生は経験の合計」だとよく言われる。1つの国に長く滞在するからこそ得られる「深み」もあれば、たくさんの国を訪れるからこそ得られる「幅」(レンジ)もある。
これからも私は「貧乏旅のプロ」として、世界中をドタバタと飛び回るつもりだ。
