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「給料は経費じゃなく投資」「1円も買い叩くな」山梨のスーパーで、元ファーストクラス料理人や銀座パティシエが働く理由

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調理中のまるさん
店内の厨房で調理中の元ファーストクラス料理人、まるさん(写真:ひまわり市場提供)
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「本気で仕入れて、本気で作った商品を廃棄するのは一番嫌なことです。時には、笑わせて。時には、驚かせて。興味を持ってもらうために、全力をつくします」

「海なし県」なのに、珍しい鮮魚。スーパーなのに一流職人の惣菜。品質管理が徹底されたワインに、宝石のように輝くスイーツ。高級食材のメンチカツで希少性も狙う。そして、社長のマイクとポップで商品と生産者の情熱を伝える。入店した瞬間から、驚きの連続。まさに、「八ヶ岳のビックリ箱」だ。

「真打ちを出せ!」1店舗の限界に挑戦する

那波さんの休日は、火曜と水曜。そのときは若手がマイクを握り、一生懸命しゃべる。

ところが、「あの人を出してちょうだい!」「真打ちを出せ!」との声が上がる。若手は、「やっぱり社長じゃなきゃ、ダメみたいです」と泣きそうになる。

今後の展開について問うと、那波さんはこう答えた。

「個性がないスーパーは、ひまわり市場じゃない。スーパーは、店舗を増やせば個性が薄くなると考えます。1店舗でどこまで売り上げを伸ばせるか。雇用を生み出せるか。その限界に挑戦します」

取材中、社長のマイクパフォーマンスを聞きに東京の八王子から来たという客があった。「ちょっと、すみません」と言い残し、那波さんはマイクを握りしめて立ち上がった。

レタスの芯が真っ白なのは、新鮮な証拠(写真:ひまわり市場提供)
前編:「借金4億・倒産寸前」特売もチラシもやめた…マイク1本から「16期連続増収」を果たした"寅さん"スーパーの奇跡

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