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職場と家庭で広がる"感情ミュート社会"とは何か?過半数が「気持ちを出さない」時代、喜びさえも抑える理由とは? 

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「感情に関する意識調査」で驚くのは、ポジティブな感情についても抑える意識がうかがえる点だ(写真:siro46/PIXTA)

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自分の感情を、なるべく表に出さないようにしている──。ビジネスの場面で、そして家庭でも、そうした意識を持つ人が少なくないようだ。

ある調査では、全体の56.3%が日々の生活で「あえて自分の気持ちを出さないようにしている」と回答した。背景には何があるのか。調査を行い、その傾向を「感情ミュート社会」と名づけた研究員に話を聞いた。

「あえて自分の感情や気持ちを出さないようにしている」

神奈川県の会社員の女性(45)は最近、以前からの友人に「変わったね」と言われることが増えたという。

当記事は、AERA DIGITALの提供記事です

「昔は泣いたり笑ったり、喜怒哀楽がわかりやすい人だったのに、『何か情緒が安定した感じだね(笑)』などと言われることも。自覚はあります。職場でも感情を表に出すよりも平坦な気持ちでいたほうが、いろんなことがうまく回るなと思い始めたんです」

感情をなるべく表に出さないという選択を、本人が意識的に行うケースがある。なぜそのような選択をするのか疑問に感じる人もいるだろうが、一方で、自身の経験と重なると感じる人もいるかもしれない。

裏づける調査データがある。

「私たちが行った調査では、『あえて自分の感情や気持ちを出さないようにしている』という人が全体の過半数に達したんです」

こう話すのは、博報堂生活総合研究所・上席研究員の松井博代さん。

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