東洋経済オンラインとは
ライフ #百貨店消滅タウン

「水戸に吸い取られる街」「商圏が貧弱」と言われていた…茨城県の企業城下町で「唯一の百貨店」が迎えた"残酷な結末"

6分で読める
平和通り
人口20万人規模を誇った日立市に、なぜ百貨店は根付かなかったのか(写真:筆者撮影)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES
平和通り。桜の名所で、春は多くの人で賑わう(写真:筆者撮影)
平日昼間は閑散としており、誰ともすれ違わなかった(写真:筆者撮影)
シャッターの下りた店もちらほら。レトロな街並みだ(写真:筆者撮影)

⑤50年経っても変わらなかった構造

85年開業のショッピングセンター「椎の広場アウリット」は、水戸へ流出する購買力を取り戻すための再開発だった。しかし、その流出は企業縮小が始まる以前から続いていた構造的な課題でもあった。大型ショッピングセンターを整備しても、商圏そのものを広げることはできなかったのだ。

「条件がそろってしまっていた。だから、誰がやっても厳しかったと思う」と井手氏は振り返る。

地形、供給所、水戸への流出、市内の分散。日立市の百貨店が1店しか根付かなかったのは偶然ではない。企業の縮小は、もともと存在していた「百貨店を支えにくい商業構造」を表面化させただけだったのだ。

前編:「人口20万人なのに百貨店1店だけ」「その店も売上低迷で消滅」…茨城屈指の"企業城下町"で百貨店が根付かなかったワケ

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象