十代、二十代の若い頃には、恥ずかしさや照れ臭さもあり、自分の気持ちを正直には話しにくいかもしれません。つい突っ張って、自分の気持ちとは真逆の気持ちを叫んでしまうこともあったでしょう。
「お母さん(お父さん)なんて大っ嫌い!」と本当は大好きなのに。大好きだから分かって欲しいのに。そのもどかしい気持ちが裏返り、「大嫌い」と言ってしまう。「ごめんなさい」も、心では思っていても恥ずかしさや悔しさで口にできない。謝れない。それも若さゆえの可愛い姿です。
しかし歳を重ねるとどうでしょう?
帰りの時間が約束よりだいぶ遅くなった旦那さんに何かあったのではと心配で、また、待っている時間が淋しかったのにそれを素直に口に出さず、旦那さんが帰ってくるなり「ちょっと何してたのよ! 遅いじゃない!」と怒ることから入ってしまう。素直に「あなたが居なくてさみしかった。心配だった」と言える人がどれだけいるでしょうか。
「ありがとう」「さみしかった」「大好きよ」「ごめんなさい」。
大切な人にこそ、こんな素朴な言葉を五十、六十歳になってもなお、素直に口にし合えたら、二人はとてもかわいらしく、お互い唯一無二の、愛しい人に思えるのではないでしょうか。
将来の不安との向き合い方
もしも「この先、心配なことはありますか?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?
・この先も自分に、働く場所があるかどうか不安
・老後の資金がいつまで持つかが不安
・鏡を見るたびに、年老いていく自分の姿に気落ちして不安
・動けなくなった時、自分はどう暮らしていけばいいかと不安
このような「将来の漠然とした不安」は、いくつになっても無くなることはないでしょう。けれどたとえ面倒であっても、それら一つ一つに具体的な対策を考え、自分のできる範囲で備えていくしかありません。
老後の資金が気になるならば、できるだけ節約を心がけ、毎月少しずつでも貯金をする。たとえば、余計なものを買った「つもり」で、その分を一日に千円ずつでも貯金箱に入れれば、ひと月で三万円。一年で、三十六万円。十年続ければ三百六十万円貯金できます。

