ルーチェのために開発された専用シャシーには、アクティブサスペンションと後輪操舵システムが組み合わされる。
122kWhと大容量のバッテリーを搭載する一方、スポーツカーメーカーの矜持として、軽量化は重要な課題だったという。
軽くない駆動用バッテリーに加え、各輪の複雑な駆動システム、電子制御の足まわり、さらに、5mを超す全長の車体車重は2260kg。シャシーは中空鋳造や押出材を使い、軽量化できる部分にはアルミニウムをふんだんに使用する。
話は逸れるが、素材には再生アルミニウム2次合金が広く使われていて、生産時の温室効果ガス排出量を抑制しているそうだ。
大容量のバッテリーを搭載したBEVの「強烈な縦加速が瞬時に生じるという電動パワートレイン特有の課題」(フェラーリ)の解決も、ルーチェにおけるひとつのテーマだった。
大トルクの車両のアクセルペダルを踏み込んだ場合、「発進時には不快にさえ感じられます」とフェラーリは前置き。解決策として、トルクコントロール用パドルを設けている。
このシステムのメリットはもうひとつ。一種のシフトアップといえるパドル操作によって、鋭い加速感をずっと味わえることだ。これは「加速が増すにつれて変化がなくなって」しまうことへの対応策。
初採用の電子制御技術に快適装備も満載
上記は、細かいといえば細かい技術。空力特性にも電子制御技術がふんだんに使われている。たとえば、フェラーリとして初採用のアクティブ・エアログリルだ。
空力特性を電子制御し、冷却効率と空気抵抗を最適化するのが仕事。加えて、アクティブ・ライドハイトは、高速時に車高を10mm下げる。
消費電力、バッテリーやキャビンのプリコンディショニング、急速充電、それに冷却システムなどを含めたソフトウェアも制御。航続距離を延ばすために、つねにベストな状態が目指されるという。
最近、テレビドラマや映画ではタイムスリップものが流行りのようだが、仮に1年前の過去からタイムスリップしてきたフェラーリファンがルーチェを見たら、フェラーリとはわからないだろう。
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【ピニンファリーナ以来のデザインファーム起用】
