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中国の名門・清華大学と早稲田が欲しがった"コミュニケーションおばけ"の彼 大学入学後に即起業し事業を成功させるまで

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総合型選抜に特化した日本初のオンライン塾を立ち上げた孫さん(写真:孫さん提供)
  • 新倉 和花 東京大学法学部卒・麻雀プロ
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中学2年の途中で日本に帰国。高校に進学した。礼儀作法に厳しい高校だった。

校門で校舎に向かって一礼する。敬語の使い方を細かく直される。先生のホームルームの内容に、毎回感想文を書いて提出する。

インターナショナルスクールの自由な空気から一転、孫さんは「日本式コミュニケーション」を強いられることになった。

「正直、最初は戸惑いました。でも、その学校の流儀に乗らないと卒業できない。あれはあれで、日本社会の縮図を学んだ3年間だったと思います」

戸惑いこそしたものの、周囲の変化に適応するのはお手の物。バスケットボール部に入り、最終的には部長を任された。

教師には東大を勧められたが選ばなかった

(写真:孫さん提供)

そして高校3年。直前の共通テスト模試で英語・国語ともに満点を取り、教師からは東大受験を強く勧められた。

だが彼は東大を選ばなかった。中国の名門・清華大学を受験し見事合格。さらに総合型選抜(推薦入試)で早稲田大学の政治経済学部を含む4学部を受験、そのすべてに合格した。

第1志望は清華大学だった。だが、ちょうどそのタイミングで新型コロナウイルスの感染が拡大。渡航は事実上不可能となり、孫さんは早稲田大学政治経済学部への進学を選んだ。

早稲田大学政治経済学部への進学を選んだ(写真:孫さん提供)

入学と同時に、孫さんは起業に向けて動き出す。

総合型選抜という入試方式は、当時はまだ地方では情報が極端に少なく、「やりたくてもやり方がわからない」高校生が大半だった。コロナ禍で対面の指導が止まったことも追い風となり、自身の合格体験を武器にオンラインで推薦入試指導を始める。

「茨城の高校から総合型で挑んだとき、僕の周りに経験者は1人もいなかった。情報は全部、東京と関西に集中していた。『できない』のではなく、『できると思えていない』だけの子が、地方には山ほどいる。それを変えるなら、オンラインが一番早いと思ったんです」

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