東洋経済オンラインとは
ライフ #長生きしたけりゃ、肝臓と腎臓を同時に整えなさい

「健康にいいはずなのに・・・・・・」→62歳男性が、逆に肝機能、腎機能を落としてしまった残念な"朝習慣"

8分で読める
フルーツジュースのイメージ
「健康にいい」と信じて摂りすぎてしまいがちな、脂肪肝を招く食品とは?(写真:voyagerix/PIXTA)
  • 栗原 毅 栗原クリニック東京・日本橋院長
2/4 PAGES

ここで、私のクリニックにいらっしゃったEさん(62歳・男性)のケースを紹介しましょう。

Eさんは6年前から脂肪肝、3年前から糖尿病を患っています。ただ、脂肪肝と診断されたときから“少しくらいは健康にいいことをしよう”と心に決めて習慣にしてきたことがあると言います。

それは「毎日健康的なジュースを飲むこと」。Eさんは少し自慢げに、紙パックの野菜ジュースや100%オレンジジュースを日々欠かさず飲んできたと話します。

その話を聞いて私は唖然としました。そして、Eさんに「ちょっと言いにくいんですが……そのジュースこそが脂肪肝や糖尿病を悪化させた原因だと思います」と告げ、そうしたジュースには大量の果糖が含まれていて、とくに肝機能にダメージを与えやすいということを説明しました。

最初、Eさんは驚きの表情を見せていましたが、だんだん下を向いて「健康によかれと思って何年もやってきたのに……そのがんばりがわたしの体を蝕んでいたんですね……なんか、取り返しのつかないことをしちゃいましたね」と意気消沈してしまいました。

このときの血液検査では、脂肪肝や糖尿病だけでなく、クレアチニンも1.38で腎機能低下を知らせる値を示していました。しかも、尿酸値も7.9と高値。普段から果糖を摂りすぎていると尿酸値も上がります。さらに、高尿酸血症によって「痛風腎」という状態になると、慢性腎臓病に進行してしまうことが多いのです。

私は「そう落ち込まなくても大丈夫です。とにかく、ただちに果物やジュースはやめてください。甘い飲み物をやめるだけでもだいぶ状況は変わってきますから」とEさんを励ましました。

1カ月後、Eさんの検査結果は、ALT30、クレアチニン1.04、HbA1c5.8%と改善していました。果糖の多いジュースをやめたことで脂肪肝も糖尿病もよくなっていますし、高尿酸血症も着実に改善されてきているようです。

“もしかしたら自分も…”という人は要注意

このEさんのケースと同じように、果物や果糖の多いジュースを無警戒に摂ってきたことによって脂肪肝や糖尿病に見舞われる人はたくさんいらっしゃるのです。「果糖が健康に悪いなんて、知らなかった」では済まされません。

“もしかしたら自分も……”という心当たりがあって、肝機能、糖尿病や腎臓病などの数値が悪化してきているという人は、いますぐに果物、ジュース、甘い飲み物を摂る習慣を見直したほうがいいのではないでしょうか。

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象