販売は5月21日から、レイバンストア、オークリーストア、Meta.comの公式オンラインストア、認定小売店で行う。認定小売店ではオンライン先行が6月4日に始まる。製造から販売までを垂直統合で抱える企業基盤は、新興のAIグラスメーカーには再現が難しい。
「目立たない技術」をどこまで貫けるか
エシロールルックスオティカのチーフデザインオフィサー、マッテオ・バティストン氏は発表会で「インビジブルテクノロジー・ビジブルヒューマニティ」というデザインコンセプトを掲げた。技術を目立たせず、装着者の表情や人間性を前面に出すという考え方だ。
テクノロジーを「目に見えるガジェット」として誇示するのではなく、メガネというフォームファクターに溶け込ませる。Ray-Ban MetaとOakley Metaは、その考え方を、ディスプレイを持たず操作を音声に委ねる形で具体化した。見た目は通常のレイバンやオークリーのメガネに近い。
ただし、Metaはディスプレイを搭載した「Meta Ray-Ban Display」も並行して展開している。視界に通知やナビを表示するこのモデルは、2025年9月から米国の一部実店舗で先行発売中だ。価格はリストバンド型コントローラとのセットで799ドル。右目の小型ディスプレイを、手首の筋電位で操作する。2026年初頭には欧米の数カ国へ広げる計画だが、日本での発売予定は明らかにされていない。
日本のAIグラス市場には、すでにOWNDAYSやメガネトップ、HTCの製品が並ぶ。そのなかでRay-Ban MetaとOakley Metaが持ち込むのは、機能の多さだけではない。レイバンやオークリーの店舗で通常のメガネと同じように試し、度付きにして持ち帰る。その購入体験ごと、AIグラスを日常のメガネに近づけようとしている。
