アレーナのおもしろさには、集まった人たちもひと役、買っている。
ランボルギーニのファンが集まっていることが前提なだけに、ランボルギーニ車に乗ってきた参加者と、チケットを買った入場者との間の垣根が低い印象だ。
「いいクルマに乗ってるね」とか「何年乗ってるの」とか「写真撮ってあげる」とか、ドライバーへの声がけが多く、声をかけられたほうも笑顔で「ありがとう」と応じていた。
「それにしてもユニークなイベントだよね」と私に語ったのは、フランスの有力スポーツメディアの記者だった。
「スイスからクルマで参加した兄弟に話を聞いたんだけど、兄と弟が1台ずつレヴエルトに乗ってきていて、それが内外装ともにまったく同じ色なんだ。で、実に楽しそうに見えた。独自の価値観をもつランボルギーニ・オーナーの象徴のようで、それがとてもおもしろかった」
世の中ではブランド・エクスペリエンスの重要性が叫ばれるが、ランボルギーニのやりかたに習おうという企業が出てきても、ちっとも不思議ではない、と思った。
