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伝統の「白レンズ」キヤノンが、あえて"黒"も加えたワケ…プロから初心者、静止画から動画まで総取りを狙う戦略

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キヤノンは近年「白一色」の望遠レンズに黒のカラーバリエーションを追加した(撮影:尾形文繁)

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会社を動かすのは現場のビジネスパーソンだ。人気商品やサービスが生まれた背景、新たな挑戦の狙いとは。本連載では、その仕掛け人を直撃する。 

世界中の注目が集まるオリンピックの競技場や、熱気あふれるサッカースタジアム。そのカメラマン席を埋め尽くす、大口径の白い望遠レンズ。カメラに詳しくない人でも、「あれはキヤノンだ」と認識できるほど、白レンズは言わずと知れたブランドアイコンだ。

キヤノンをはじめとするカメラメーカーは国内外のスポーツイベントでプロ機材の修理やサポートを提供している(写真:編集部撮影)

かつてスポーツ報道の現場は、キヤノンの「白レンズ」とニコンの「黒レンズ」がシェアを競い合う、通称「白黒戦争」の舞台でもあった。4年に一度のオリンピックのたびに、どちらのメーカーのレンズが多く並んでいるかが話題となってきた。

そんなキヤノンが近年、半世紀以上守り続けてきた「白一色」の望遠レンズのラインナップに黒のカラーバリエーションを追加した。一見すると小さな変更に思えるが、その背景には変化する撮影ニーズへの対応がある。

黒のメリットって?

あえて「黒」の選択肢を投入する契機となったのは、動画撮影ユーザーから寄せられた切実な声だ。

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