ある社員の言動を止められない
「あの人さえいなければ、うちの職場はもっとよくなるのに」。こう感じたことがある人は、少なくないはずだ――。
大手メーカーの九州支社。2年前に支社長に就任したKさんは、ある問題に頭を悩ませていた。
「お恥ずかしい話ですが、ある社員の言動を止められず、困っています。その社員の影響で、新人が次々と辞めてしまうのです」
当該社員とは、地元出身で入社25年のベテラン女性社員。営業事務を担当する、事務所の主のような存在だ。
仕事はできる。だからか、重箱の隅をつつくような指導は日常茶飯事で、ときに同年代の社員を巻き込んで後輩に圧をかけることもあるという。新人に対しても容赦なく、書類に押した印鑑が少し曲がっているだけで烈火のごとく怒ったこともあるそうで、耐えきれなくなった新人が、次々と辞めていくというのだ。
いわゆる「お局さま」問題だと、Kさんは捉えていた。現代の視点で見れば、時代遅れでジェンダーバイアスを含む言葉かもしれないが、今なお職場の人間関係を表す記号として使われることが多い。
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【「お局さま」の言葉の由来】
