実はこの現象は、日本特有のものではない。
1973年にアメリカの社会心理学者たちが「女王蜂症候群(Queen Bee Syndrome)」と名づけた研究発表を行っており、世界共通であることがわかっている。
女王蜂症候群とは、権力を持つ女性が下位職の女性や競争相手とみなした女性に対して、敵対的・非協力的な態度を取る行為を指す。「巣の中での優位性を守るためにライバルを排除する女王蜂」の行動になぞらえて、命名された。
男性優位の業界で働く女性ほど、他の女性を競争相手とみなす傾向が強くなることが複数の研究で示されている。
お局さまが生まれた社会背景
着目すべきは、こういった行動を取る要因が「性格の悪さの問題」ではないという点だ。
キャリアを重ねたい。でも、用意されたいすは増えない……。そのような状況の中で、女王蜂もお局さまも、残されたいす取りゲームに勝つべく、思案する。自らの意に反しているかもしれないが、それが結果的に後輩への強い当たりにつながってしまう。
厚生労働省「令和6年度雇用均等基本調査」によると、課長相当職以上の女性割合は13.1%。政府目標の30%にはまだまだほど遠い。
女王蜂症候群の研究発表から50年以上、ドラマから30年以上経過した今なお、同様の現象が多くの職場で起きている。
ということは、企業におけるDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン=性別や年齢などの多様性を認め、公平な機会を提供し、互いに尊重し合う環境を作る取り組み)や、女性活躍推進の取り組みが名ばかりになっていることの表れではないか。
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【管理職がすべき2つの対策】
