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このまま廃墟化?関門海峡を眼前に鎮座する"崖っぷち神社"大逆転の再生物語、年商500万円→1.8億円に化けさせた神主の覚悟

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弥生時代の200年頃創建と伝わる和布刈(めかり)神社
弥生時代の200年頃創建と伝わる和布刈神社 (写真:和布刈神社公式より)
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2009年、大学を卒業して地元へ戻ると、父親から神社の運営を任された。しかし、現実は厳しかった。

当時の和布刈神社は、地方にある多くの神社と同様、正月以外は閑散としていた。手入れをしていない境内には雑草が生え、年末が近づくとようやく家族総出で掃除し、正月を迎える。

神職の仕事は、主に正月と年1回の祭事のみ。「正月三が日以外は本当に人が来なくて、電話も鳴らない…。収入は正月の賽銭とお守り、祈願がほとんどで年間500万円程度でした」。

入口を通って拝殿へ。右の手前から母屋、葬儀会館、授与所。左手には海が広がっている(写真:筆者撮影)

そのため高瀨家は代々兼業で、祖父は胡蝶蘭の生産、父親は古物商で生活を成り立たせていた。

高瀨さんも、興味のあった広告業界で就職活動をスタート。同時に、経営の勉強にも取り組んだ。

「大学では神道や神事について学んだものの、経営や数字のことは全く分からない。どうにかしなければと経営に関する本や雑誌を読み漁りました。ただ、お金がないので図書館に通い、本屋で立ち読みをすることも。草むしりか就職活動か読書という日々が2~3年続きました」

「つらくて諦めたいと思うことがあっても、祖父のことを思い出すと励まされて続けてこられた」と高瀨さんは穏やかに話す(写真:筆者撮影)

結局、兼業で働ける会社は見つからなかった。その間、支えになったのは妻の存在だ。

「思いを話せるのは妻だけでした。妻は会社員として働きながら事務も手伝ってくれて、本当に助けられました」

年商500万円からの挑戦

御祭神は瀬織津姫(せおりつひめ)という月の女神で、潮の満ち引きを司る「導きの神さま」とも言われている(写真:筆者撮影)

一方、神社では新たな取り組みにチャレンジした。最初に手掛けたのは、捨てるには忍びない雛人形などをお焚き上げする「思物供養」だ。

「学生のときに実習で訪れた神社で、神職が『人形を持ってこられても対応できないから困るよね…』と話すのが聞こえたんです。確かに思いのこもったぬいぐるみなどは捨てづらいので、思いを引き受けようと始めました。当初はチラシを配り、徐々に口コミで広がって、自分でホームページを作ってからは全国から依頼が来るようになりました」

この事業は成長し、2013年には年商900万円になった。

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