7つのポイントはおもに、「情報収集」のポイント(前半3つ)と、「情報分析」のポイント(後半4つ)に分けられる。
以下、順にみていこう。
まず学ぶべきは「1次情報の集め方」
①多角的・多面的に情報を収集する
②情報源の「偏り」に留意する
③地理・歴史などの背景情報をおさえる
意思決定のためにはまず、1次情報(インフォメーション)の収集が欠かせない。
やみくもに収集するだけでは不十分である。有益な情報を得るためには、自分が接する情報源の数や種類も意識する必要がある。
① 多角的・多面的に情報を収集する
情勢判断における最大のリスクは、単一の情報源に依存することだ。
当事国以外の国や地域、政府だけでなく、メディア・専門家・国際機関など、地理的にも分野的にも多角的・多面的な情報源を意識的に確保する必要がある。
イラン戦争を例にとれば、米国は米国の、イランはイランの主張しか発信しない。
トランプ大統領の発言だけを追えば、「イランは極悪国家で、米国は大勝利を収めた」という物語が完成する。
一方、イラン側の発信だけをみれば、米国の主張はすべて不当で、自国の行動は完全に正当化される。
特にSNSでは、自分の見方に合う情報ばかりが大量に流れてくる。タイムラインだけをみていると「世の中の大勢」がそうであるかのように錯覚しやすい。
だからこそ、受け身ではなく、意識的に反対側の視点の情報を探しにいく姿勢が求められる。
② 情報源の「偏り」に留意する
どれだけ広く情報源を揃えたとしても、あらゆる情報源には何らかの偏りがある。国、メディア、専門家、SNSの個人アカウントに至るまで例外はない。
米国のメディアでいえば、一般に、CNNはリベラル寄りで共和党政権には批判的、FOX Newsは保守寄りで共和党を支持する論調が多いとされる。
このように、情報源ごとに立場や価値観が異なることを理解したうえで、情報を読む姿勢が欠かせない。特にSNSでは、発信者の過去の言動や専門性を確認し、偏りだけでなく、信頼性そのものを見極める必要がある。
①の多角的・多面的な情報収集は、この偏りによるリスクを低減する効果もある。
③ 地理・歴史などの背景情報をおさえる
米国やイランから発信される、その時々の情報だけを追っていては、どうしても「いま起きていること」という断片しか捉えられない。
情勢をより正確に読み解くためには、地理や歴史といった背景情報が不可欠だ。
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【情報は「加工」して初めて価値を持つ】
