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5月13日、筆者は記事で「カルビーの白黒ポテチは売れない」と書いた。その根拠は、食品の色が持つクロスモーダル対応――脳が色から味を自動的に連想するメカニズムーーにある。その主張は今も変わらない。
しかし、あれから1週間。事態は筆者の想定を大きく超えた。
カゴメの「カゴメトマトケチャップ」、日清製粉ウェルナの「マ・マー スパゲティ」、そしてスーパー・アキダイの千切りキャベツまで——食品業界の複数企業が、パッケージの白黒化・簡略化を相次いで発表した。
赤沢経済産業大臣が「予防的にパッケージを変更することとした、と聞いている」と述べる事態にまで発展している。この事態に際し、フジテレビ「Mr.サンデー」の取材を受けてこれらの現場を俯瞰したとき、筆者の中にある確信が生まれた。
「これは一企業の問題ではない。パッケージの見た目を根本から問い直す、歴史的な転換点だ」
今回は「この危機が食品パッケージ市場全体をどう変えるか」という未来予測を論じたい。
「ナフサ不足」が短期で終わるか否かは関係ない
まず、核心をひと言で述べておく。
ナフサ不足が短期で終わるか長期化するかは、実は関係ない。
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【「そもそもパッケージに色は必要なのか」という問い】
