《無印みたいなパッケージにすればいいのに》。SNSでよく見かけるこの声は、実は消費者の本質的な欲求を突いている。「無印良品」は40年以上にわたって「色と装飾を削ぎ落とすことで、中身への信頼を高める」という戦略を実践してきた。
SDGsへの意識が高まる今、「引き算の美学」が食品パッケージにも波及する可能性がある。ただしこれは「嗜好品としての楽しさ」よりも「必需品的な信頼感」を重視する消費者層に向けた戦略だ。
これが最も重要な方向性かもしれない。スナック菓子の本質は嗜好品であり、消費者が求める「選ぶ楽しさ・ワクワク感・発見の喜び」はたとえ色を失っても消せない。色に代わる「違い・目新しさ・感情的喜び」をどう表現するか……。
1つの可能性は、形状や質感だ。包装素材の違いも差別化の要素になってくるかもしれない。限定デザインや開封体験そのものを演出することも、感情的購買体験の新しい形になりうる。
そしてパッケージの一部を透明にして食材そのものを「チラ見せ」することは、信頼感の醸成と食欲喚起を同時に果たし、嗜好品に求められる感情体験型購買に直結する可能性がある。
淘汰されるブランドは…
これら3つの方向性のうちどれが主流になるかは、個々のブランドが「自分たちは消費者に何を提供したいのか」をどう定義するかにかかっている。
そして、その答えを出せないブランドが、淘汰されていくのかもしれない。
