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「"無印"みたいにすればいい」は正解? ポテチに続き、ケチャップも…「パッケージ変更」で消える企業と生き残る"3つの道"

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カルビー カゴメ
中東情勢の影響によるナフサ不足で、各社がパッケージ変更を余儀なくされています(画像:カルビー、カゴメ各社の公式サイトより)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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方向性2:シンプル・高品質型(「無印良品」モデル)

《無印みたいなパッケージにすればいいのに》。SNSでよく見かけるこの声は、実は消費者の本質的な欲求を突いている。「無印良品」は40年以上にわたって「色と装飾を削ぎ落とすことで、中身への信頼を高める」という戦略を実践してきた。

SDGsへの意識が高まる今、「引き算の美学」が食品パッケージにも波及する可能性がある。ただしこれは「嗜好品としての楽しさ」よりも「必需品的な信頼感」を重視する消費者層に向けた戦略だ。

方向性3:新しい感情体験型(楽しさ・ワクワク感軸)

これが最も重要な方向性かもしれない。スナック菓子の本質は嗜好品であり、消費者が求める「選ぶ楽しさ・ワクワク感・発見の喜び」はたとえ色を失っても消せない。色に代わる「違い・目新しさ・感情的喜び」をどう表現するか……。

1つの可能性は、形状や質感だ。包装素材の違いも差別化の要素になってくるかもしれない。限定デザインや開封体験そのものを演出することも、感情的購買体験の新しい形になりうる。

そしてパッケージの一部を透明にして食材そのものを「チラ見せ」することは、信頼感の醸成と食欲喚起を同時に果たし、嗜好品に求められる感情体験型購買に直結する可能性がある。

淘汰されるブランドは…

これら3つの方向性のうちどれが主流になるかは、個々のブランドが「自分たちは消費者に何を提供したいのか」をどう定義するかにかかっている。

そして、その答えを出せないブランドが、淘汰されていくのかもしれない。

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