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キャリア・教育 #学校という身近な”異世界”の物語「知られざる教員のリアル」

産休代替として学校に…もう常勤はムリ「特別支援学級の担任」を赴任前日に追加された中学校教員が受けた不条理の数々

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校長先生と教員
(写真:Fast&Slow / PIXTA)
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現在の竹中さんの主な仕事は、不登校の生徒が通う別室での対応だ。そこで目にするのは、15年前とは様変わりした学校の姿だという。

「今の学校は、完全なサービス業になってしまったと感じます。例えば、保護者の方から『自分の仕事が終わった後の17時半に学校に行きます』と一方的に連絡が来る。それは先生の定時を過ぎている時刻ですが、今の先生たちはそれを断りづらい空気があります」

そんな無理難題に晒され、ベテラン教員たちも忙しすぎて、若手をフォローする余裕がない。過酷な環境で疲弊していく若手たちの姿に心を痛める竹中さんは、教員の研修体制の不備にも言及する。

「今、私が担当している不登校支援も、国のプランだけが先行して研修体制が十分には整わないまま、現場に丸投げされています。その結果、カウンセラーの資格もない私たちが手探りで対応せざるを得ない。具体的なレクチャーが必要だと要求してはいますが、改善されるかはわかりません」

それでも学校を離れることはない…やりがいとは?

過酷な常勤講師を経験し、現場の不条理を嫌というほど見てきた竹中さんだが、それでも学校を離れることはない。

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「今は共働きで忙しいご家庭も多く、家で一人の時間が長くて寂しがっている子や、『学校に行かなくてもいい』と放置されている子など、さまざまな環境に置かれている子どもたちがいます。その子たちのちょっとした愚痴を聞いてあげられる存在でありたい。それが今の私のやりがいです」

今後、正規採用の声がかかったとしても、竹中さんは首を縦に振るつもりはない。個人の善意に甘え、教員の労働力を安く買い叩こうとする構造が変わらない限り、教育現場の再生はあり得ないと考えているからだ。

「常勤ではない、今の自分の立ち位置だからこそできることがあると思っています。大変な先生たちを少しでも助け、子どもたちがホッとできる場所を作る。そのためだけに、私は今日も学校へ向かいます」

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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