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「Xperia 1 VIII」はソニー復活の切り札になるか、AI時代に問われる"Xperiaならでは"の価値

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Xperia 1 VIII
ソニーの新製品「Xperia 1 VIII」(写真:筆者撮影)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
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とはいえ、こうした性能や技術的なこだわりが、どこまで一般ユーザーに伝わっているかについては疑問も残る。「Xperia 1 VIII」の発表にあたって日本国内では多数のレビュー記事が掲載され、インフルエンサーによる動画紹介も相次いだが、海外では発表の扱いが決して大きいとは言えず、主要なIT系メディアでも取り上げの有無や熱量に差が見られる。

それでも「世界への挑戦」は続けるべき

その背景には、海外では多くのメーカーがスマートフォンを展開しており、ハイエンドだけでも常時10機種以上がひしめく激戦区であるという事情がある。ソニーのスマートフォンも、よほどキャッチーで分かりやすい特徴がなければニュースとして埋もれてしまいがちだ。たとえばカメラ技術に関しては、シャオミとライカの協業のように、ブランド名だけで訴求力を持つ取り組みの方が多くの消費者には伝わりやすい。ディスプレイや音楽の分野でも、かつてのBRAVIAやウォークマンほど、単体のブランド名だけで強く訴求できる時代ではなくなっている。

それでも「Xperia 1 VIII」は、誰もが手軽に美しい写真を撮れることを目指した「AIカメラアシスタント」を搭載するなど、より広い層を意識したスマートフォンになろうとしている。大きな課題は、こうした機能や世界観をどうユーザーに伝えるかだ。日本市場だけでなく海外市場においても「Xperiaならでは」の価値をどれだけ分かりやすく言語化し、体験として届けられるか。これが今後のソニーのマーケティング力を測る試金石になる。

Xperiaだけの特徴のアピールが必要(写真:筆者撮影)

数少なくなった日本メーカーの製品である「Xperia 1 VIII」が海外市場で成功すれば、中国勢に押されて存在感を失いつつある日本の技術力を示す場にもなる。またソニーにとっても販売増はチップセットの調達などでスケールメリットが働き、価格引き下げの余地が生まれる可能性もある。

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【昨年の「Xperia 1 VII」は国内外で回収・交換騒ぎがあったが…】

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