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「Xperia 1 VIII」はソニー復活の切り札になるか、AI時代に問われる"Xperiaならでは"の価値

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Xperia 1 VIII
ソニーの新製品「Xperia 1 VIII」(写真:筆者撮影)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
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「Xperia 1 VIII」の日本国内価格は、SIMフリーモデルが23万5400円から。昨年の「Xperia 1 VII」が20万4600円だったため、約3万円値上がりした。諸外国の「Xperia 1 VIII」も同様に値上がりしているが、これは昨今のメモリ価格高騰の影響を受けたものだ。ソニーとしてはこの価格アップ分を性能や機能向上分として許容してほしいというところだが、他社のスマートフォンも同様に価格アップ・性能アップしている。「Xperiaならでは」の価値をどこまで強く打ち出せるかが、ユーザーに選ばれるかどうかの分かれ目になりそうだ。

7年の歴史を誇るXperia 1シリーズ

「Xperia 1」の初代モデルが登場したのは2019年。ソニーは毎年製品を進化させ、今回のモデルは8世代目になる。「Xperia 1」シリーズはソニーのモバイルの技術を結集させた看板モデルであり、毎年カメラ・ディスプレイ・オーディオといったコア領域をアップデートすることで、ソニーらしさをスマートフォンで表現してきた。

ミラーレス一眼「α」で培ったAF性能や画作りのノウハウも「Xperia 1」シリーズのカメラに積極的に投入してきた。高速な瞳AF、リアルタイムトラッキング、プロ写真家向けの撮影アプリといった機能群は、「スマホでありながらプロ機のサブカメラ」になることを目指したアプローチの産物だ。

またディスプレイと映像体験へのこだわりとして、テレビ「BRAVIA」で培われた映像処理技術も「Xperia 1」シリーズのディスプレイへ継続的に取り込まれてきた。広色域やHDRコンテンツ対応、高度な画質チューニングなど、映画やドラマをクリエイターの意図に近い形で視聴できることを強く打ち出している。

さらにウォークマンやホームオーディオの開発で培った技術も、ハイレゾ対応や空間オーディオ、独自のサラウンド処理といった形で「Xperia 1」シリーズに還流してきた。今や多くのメーカーが廃止した本体への3.5mmイヤホンジャックの搭載は、「Xperia 1」シリーズを選ぶ1つの理由にもなっている。他にも高品位なDAC、多様なBluetoothコーデック対応など、「音に妥協したくない」ユーザーに向けた仕様は、シリーズを通じて一貫している。

イヤホンジャック搭載は歴代モデルが守ってきた(写真:筆者撮影)

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【機能や世界観をどうユーザーに伝えるか】

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