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海外駐在妻「自己嫌悪で涙、夫婦関係は崩壊…」仕事はせず、お手伝いさんもいるけど《心は限界》の必然

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取材に答える前川さん
駐在妻として、長男を妊娠中に1歳半の長女とともにタイに渡った前川さん(写真:筆者撮影)

INDEX

7歳の頃、外資系企業に勤める父に帯同した母の自死をきっかけに心理カウンセラーを志した前川由未子さんの人生は「華やかな駐在妻」のイメージを大きく覆すものだった――。
【前編】《キラキラ海外駐在妻》のはずが…アメリカで自殺した母 「私のせい」と苦しんだ少女が選んだ"ふたり分の人生"のその先
後編は、自身も結婚し「駐在妻」になった前川さんを待ち受けていた過酷な日々について……。

「17階のベランダに吸い込まれそうになりました」

駐在妻として夫に帯同して約4年間タイで暮らした前川由未子さんは、一番苦しかった当時をこう振り返る。

慣れない異国での孤独な育児。夫は朝早く家を出て、子どもが寝た後に帰ってくる。平日はひとりで1歳半の長女と、生まれたばかりの長男の世話をしなければいけなかった。

タイに来たばかりで知り合いはおらず、タイ語もわからない。

長女を幼稚園に預けることもできず、ふたりの子どもと家に引きこもる生活。平日は夫も不在で、何気ない愚痴をこぼせる相手すらいなかった。

イヤイヤ期真っただ中の長女に怒ってしまい、自己嫌悪に陥り涙が止まらなくなった。

「こんな母親ならいないほうがいいのではないか」

【写真を見る】海外駐在妻「自己嫌悪で涙、夫婦関係は崩壊…」仕事はせず、お手伝いさんもいるけど《心は限界》の必然(7枚)

1歳半の長女を連れて妊娠8カ月でタイへ

大学で博士号を修了し、臨床心理士として活動していたが、夫の海外転勤に伴い、1歳半の長女を連れて妊娠8カ月でタイの首都バンコクに移り住んだ。

「華やかなイメージ」を持たれることも多い海外駐在だが、前川さんはタイでさまざまな苦労に直面した。

2020年3月にタイに渡航し、コロナ禍の影響で到着の6日後からロックダウンに。まちの様子が何もわからないままに生活がスタートした。

コロナ禍でも夫は比較的早い段階で出社が始まり、朝6時過ぎに家を出て、夜は10時近くに帰ってくるような毎日になった。そのため、平日はほとんど子どもに会えない。

タイで暮らし始めて3カ月後には第2子を出産。コロナも落ち着き、外出できるようになったものの、知り合いが誰もいない異国での生活に、次第に心のバランスを崩していった。

夫は前川さんを気遣い、豪華なレストランや旅行に連れ出したが、一時的な高揚感にはつながっても、根本的な孤独感の解消にはならなかった。

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【お手伝いさんを雇っているんだから】

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