こうしたカードのコミュニティは、伝統的な会員制クラブの現代版のような役割をはたしているのではないだろうか。
会員制クラブは18世紀以降のヨーロッパで発祥した。会員の紹介がないと入会できないなど、入会のハードルが高いことが多く、年会費ももちろん高額なところが多い。有名なところだと六本木ヒルズクラブが入会金176万円、年会費26万4000円となっている。
ただし、こうした会員制クラブは、つねに同じクラブを訪問することが前提となっている。一方、ラグジュアリーカードはイベントごとに場所が変わる。ブラックダイヤモンド会員のようにカード会社からのインビテーションが必要なケースもあるが、既存の会員の紹介は必要ない。
「ラグジュアリーカード」のイベントで「綱引き」をやったことも
「ラグジュアリーカード」が25年に開催したイベントでは、「綱引き」も行われ、好評を博したという。
いわゆる富裕層も、伝統的な「クラブ」などがもつ、クローズで格式を重んじる世界を好む層から、若い世代を中心に、カジュアルな側面をもつ社交を支持する層に拡大している様相を反映しているのかもしれない。
そもそも、日本発行のものでは、どのような高額のクレジットカードがあるのだろうか。ラグジュアリーカードのブラックダイヤモンドに次ぐ金額なのがアメリカン・エキスプレスのセンチュリオン会員であり、入会金66万円・年会費は55万円となっている(アメリカ発行の場合は入会金1万ドル(約160万円)、年会費5000ドル(約80万円))。
日本でのセンチュリオン会員の会員数は非公開だが、同会員向けに発行されている冊子「CENTURION」の読者数が2万3096人であることから推察が可能だ。なお、プラチナ会員(入会金不要・年会費16万5000円)向けの「DEPARTURES」は14万2830人である。
センチュリオン会員へのインビテーションが来る基準も非公開だが、カードホルダーの情報などを総合すると、プラチナ会員のうち、数千万円程度の決済額を複数年が必須となるようだ。
センチュリオン会員の特典としては、ホテルニューオータニ(東京)やウェスティンホテル横浜などの高級ホテルに1泊2名まで無料で宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」や羽田空港をはじめ世界各国の空港にある「センチュリオン・ラウンジ」の利用(プラチナ会員も利用可能)、エミレーツ航空の上級会員である「エミレーツ・スカイワーズ・ゴールド」の獲得などが挙げられる。
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