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「買収額が高すぎたのでは?」との声もあるが…串カツ田中が買収「郊外型高級ファミレス」いつも混んでる納得のワケ

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イタリアンファミリーレストランチェーン「ピソラ」店舗外観
ユニシアHDが「ピソラ」の出店を加速させる背景にあるものとは(写真:筆者撮影)
  • 鈴木 恵美 外食・小売に強いプロ広報/初代プレスリリースエバンジェリスト
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ところで筆者は先日、串カツ田中の人気メニュー「無限串」に関する記事を東洋経済オンラインに寄稿した。同店名物のチンチロや、専用ドリンクなどと組み合わせて訴求され、業績を牽引するほどのヒット商品になっている。

左:寄り添い(ピンク)、右:ツンデレ(クリア)、手前は無限土手みそホルモン串と無限柚子ぽん酢ホルモン串。55円という安価なメニューだが、様々な工夫によって同社の業績を牽引する商品となっている(写真:筆者撮影)

顧客心理を掴むのが上手い同社の戦略性は、ピソラにも通じるところであると感じられる(そういうブランドだからこそ、買収を決めたのかもしれない)。

87億円の期待に応えられるか

ユニシアHDが描く中期計画では、3年後の28年11月期末に600店舗体制、売上高480億円を目指している。現在67店舗のピソラが、その成長エンジンの一翼を担う。

数年間で大きな成長を遂げる目標を掲げているユニシアHD(画像:ユニシアHD 2026年11月期第1四半期 決算説明資料より)

87億円ののれんを正当化するには、ピソラが今後着実に店舗を増やし、収益を積み上げていくことが不可欠だ。第1四半期の数字は「事業自体は黒字」という意味で、悪い出発点ではない。

ただし課題もある。食べ放題など複数あるコースと単品のグランドメニューを擁するピソラは、「それぞれのお店でイチから仕込む」こだわりを強みとしている。

このブランド価値を、300店舗規模に拡大しながら維持できるかどうかは、まだ検証されていない。

それでも、実際に足を運んだ者の実感として言えることがある。「次はあの料理を」と思い浮かべながら店を後にした。再訪を確信させる店、それがピソラの最大の強みかもしれない。「遠方にある有名店まで足を運ぶまでもないけれど、大切な人と少し贅沢な食事を近所でしたい時に選びたいお店」だと感じた。

郊外ロードサイドの非日常空間が、全国300店舗に広がる日は来るのか。87億円の賭けの答えが出るのは、まだ先のことだ。

【前編】串カツ田中が実は運営している…5000円の食べ放題コースが主力「高級ファミレス」実際に行って見た"驚きの光景" では、ピソラの食事・ドリンクメニューを豊富な写真で詳しく紹介している。

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