今回、ネバダ大学の教授が、「不快さ」や「不便さ」が私たちの健康を向上させ、人生を豊かなものにすると説く『快適さの罠:私たちの祖先が経験した「不快さ」が人生を充実させる』より、一部抜粋・編集のうえ、お届けする。
1日中食べ続ける現代人
人類学者や歴史学者によれば、私たちの祖先はつねにある程度の空腹を感じながら生きていたという。
それでも一部のパレオダイエット本が描くような、長期間にわたる完全な絶食状態で過ごしていたわけではないと思われる。何も食べない日があったとしても、せいぜい1日くらいで、それもごくまれなことだったと、イェール大学で食の歴史を研究する学者たちは考えている。
だが専門家のあいだで一致しているのは、当時の人びとが一日中食べ続けていたわけではないという点だ。
研究からは、1日の食事はおそらく1度か2度だったことがうかがえる。しかも言うまでもなく、食事の合間に自動販売機のスナックをつまんだり、フラペチーノを飲んだりすることもなかった。
一方で現代人は、朝起きた瞬間からカロリーを摂取し、寝る直前まで食べ続けている、とソーク研究所のサッチン・パンダ博士は指摘する。パンダの研究によれば、平均的な現代人は、1日あたり15時間にわたって飲食しているという。



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