彼はイギリスで行われた影響力の極めて大きい研究を指摘する。その研究によれば、流行のダイエットをしている人たちは、仕事で強いストレスにさらされると、自分に禁じていた食べ物に手を出すが、そうではない人たちはストレスを受けても、食べ方にまったく変化がなかった。
どうやら極端なダイエット法は、禁止された食べ物をさらに魅力的で、より大きな満足感をもたらすものにするようだ。
また、別の研究でも、人はストレスが強くなればなるほど、健康的な行動プログラムに従いにくくなることも明らかになっている。
1989年に発表されたある画期的な研究によれば、流行のダイエットは、自分の空腹を正しく判断する力を狂わせるという。
研究チームは、厳格な食事ルールを設けている人ほど、自分の身体が発する空腹や満腹の合図に鈍感になり、結果として、満腹になってもいつまでも食べ過ぎる傾向があることをつきとめた。
反対に、食べ物を禁止せず、もっと柔軟にダイエットをしていた人びとは、暴飲暴食に走ることが少なかったという別の研究結果もある。
不快さに対処する別の方法を身につけよ
ストレスによる飲食を引き起こすきっかけ、つまりストレスの要因そのものは、避けられない。だが、ストレスを受けたあとの行動は変えることができる。
ハーバード大学の研究者たちは、肥満を防ぐ最も有効な方法は「自分の行動を変えること」だと指摘している。要するに、自分を鍛え、不快さに対処する別の方法を身につけよということだ。
(翻訳:須川綾子)


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